Joni Mitchell をTributeしてLiveするということ(変態ゆえの喜びについて)
4回目の Joni Allstars Night
ジョニのカバーをしてると、よくそんな難しい歌覚えられるね、と言われます。
そう、それはまるで禅寺の修行像のような取り組み。
例えばコヨーテなんて歌詞は多いし、1番2番3番4番ぜーんぶ歌詞も歌い回しも違うし、言葉の入り方が複雑で、歌詞を見てても全然その通りに聞こえてこなくて、何度泣きそうになったか分かりません。
これは永遠に覚えられないのではないか、、、
そんな不吉な思いを頭にのぼらせつつも、少しずつ地道に進めていくと、そのうちちょっとしたコツみたいなものを掴んでくるんですね。
まず少しでもイラっとすると、覚えるという行為に支障をきたすことがわかったので(ちなみに覚える部分は頭ではなくて、身体だということも分かりました)、ひたすら禅を組む修行僧のように、感情が乱れぬよう落ち着かせ、ただ何も考えず口を動かしぶつぶつぶつぶつと、同じ箇所を何度も繰り返す。
そしてその部分が体に入ったなと思ったら次のフレーズに移る。
で、しばらく進むと前のを忘れるからまた戻ってぶつぶつ言う。
を繰り返してるうちに、1番通して歌えるくらいになってくる。
そしたら2番に向かう。
というやり方を編み出しました。
地道でしょ。
褒めても良いですよ。
まぁおかげさまで、今ではジョニ以外の人の曲を新たに覚えるのは、全く苦じゃなくなりました。
ジョニさまありがとう。
そしてジョニの曲も、最近ではもう少し早く楽に覚えられるようなっている。
人間って進化するんですね。
と、とっても大変なジョニのカバー。
ただそんなこんなな思いをして、歌えるようになったその暁の気持ちよさったら、半端ないわけです。
わたしはジョニの表現する世界が大好き。
そしてとても美しいなぁと思う。
人間という形態だからこその、生み出されるさまざまな感情を、ジョニの独特な視点を通して描かれる世界。
光も影も浮き彫りにする視座。
言葉とメロディ。
そしてリズムと音の重なり。
ジョニの曲を歌ってると、ジョニの感性とわたしの感性がこんにちはして、
広がるんです。
景色がね。
それがまた美しくて。
堪らないです。
なのでちょっとくらい修行僧になるのなんて、屁でもないんですね。
実は。
というか、その大変さが喜びだったり(その部分はM気質)
しかもそれをバンドでできるなんて。
奇跡のようだとも思います(もう変態の集まりです)。
だって私だけじゃなくて、メンバーそれぞれ各パートで、そんな取り組みをしつつ美しい音を響かせてるわけですから。
そしてまたその美しさをお客さんと共有できる。
サイコーか。
変態サイコー。
というわけで、
次回のバンドバージョンは11月23日。
また高円寺ジロキチさんで。
またジロキチも素晴らしいライブハウスなんですよ。
と、長くなりそうだから、その素晴らしさを語るのはまたそのうち。
今回のライブの様子も今日から3日間ジロキチさんのYouTubeで観れます。
あと売りチケットもよろしくね。
愛の循環になります。
11月までにさらに変態性を上げて(なんか変態の話になっちゃったけど)さらに変態ジョニさまの世界を変態にお届けしたい。
そんな所存でございます。
変態な皆さま、またお会いしましょう。
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