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星野道夫と静かな官能


お久しぶりです。

3ヶ月のスリスリ生活を経て巡りが相当良くなったようで、めくりめく毎日を送っています。

身体が巡ると人生も巡るという訳です。

面白いもので保険適用期間の3ヶ月が終わると共に引きこもり期間も突然終了し、怒涛の活動期間に突入しました。

めっちゃ楽しいけど身体さんがちょっと疲労気味よね、と、そんな中、

星野道夫再び。

です。

気づいたら手にしていたこの本(初めて目にした次の日に著者の濁川さんにお会いしてその次の日には私の元へ)

この本は誰もが持っている星野道夫性を多くの人の中に目覚めさせるべく生まれた本です。

と言い切ってみます。

星野道夫さんご自身の本もそれはもう読む瞑想と言って良いほどの気付きの応酬に合うような本なんですが、、、

こちらは星野道夫さんの世界観を知らない人でもスーッとその静けさの中に入っていけるような上質な星野道夫ガイドブック的なものだなぁと。

で、まだ半分までしか読んでませんが、私の中に色々溢れてきちゃったので綴ってみたいと思います。

なんというか、

一種の詩のようなものですね。

--------------------------------- 「静かな官能」 彼の言葉を辿りながらわたしは何度も目を瞑る

その文脈が誘う場所へと向かうために

わたしはその真っ白な地に降り立っている

そしてしばしその導かれた波動の中に身を置く

時にはオーロラの揺らめきを見上げ

時にはオーカミの遠吠えを聴く

無数の星が蠢く天空を見渡し

氷河の上で音にならない音を手繰る

そこはどこであってもとても静かな場所だ

わたしはその静かな場所になぜかこの上ない躍動を感じる

身体中の産毛がさわさわと湧きたち、身体中の経絡に電流が駆け巡る

静かであることがこれほどまでに心躍ることだという二元の深みを感じさせてくれる人

ここに生まれる彼への想いは、きっと「憧れ」というものだ

わたしの中には決して訪れない何かが彼の中に滾(たぎ)り沸き立つ

彼を突き動かす衝動

それはいくら望んでも手に入らないもの

渇望

わたしはそれを崇拝にも近い気持ちで振り仰ぐ

しかし同時に彼の中に大きな欠落を見る

どうしようもない欠落この上なく繊細な神経や、真っ直ぐにしか向かうことのできない危うさ、奥深くに横たわる悲しみ

それは美しさのための欠落

欠落が故の美しさ

わたしは彼のもつ美しさを手に入れられない代わりに、全てを包括する強さを手にしていることに気づく

どうしようもない強さ

それは柔軟で受容的で揺るぎない

その気づきは溢れるような歓喜と共に、諦めに似た微かな切なさを生む

そしてわたしはその歓喜と切なさの渦の中にひっそりと身を沈めながら、今日も彼への憧れを抱きつづけるのだろう

静かな官能を感じながら


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