求めつつ求め過ぎず
錦織選手がテニスをしてる。
楽しいんだろうなぁ。
一球一球が楽しくて仕方がないんだろうなぁ。
相手のナイスショットに悔しい思いをしたりする感じとかも楽しいんだろうなぁ。
で、 勝利のインタビュー受けてる錦織君の顔を見ながら、素敵なんだけどちょと上唇がめくれすぎだなぁとか、そういえばその昔巨人の上原投手が好きだったなぁとか(ルーキーだった頃)、上原君も上歯茎見える系だったなぁ、実はこういう顔が好きなのか?とか、どうでも良いことを思いながら、
こういうストイックな上にある楽しさも良いなぁって思いました。
楽しいといえば、
昼間行ったカフェ香房で、マスターがアイスを頼んだお客さんに幾つかのトッピングの提案をしていて、
そのやりとりを私達含め、近くにいたお客さん達が全員注目してたんだけど、
「濃いめのコーヒーとか、、、ブルーベリーのジャムとか、、、あと変わったところだと、、、」
ってところで間が空いて、
誰もがどんな変わったトッピングが出てくるんだろうと若干ワクワクしながらマスターの発言を待ってたところ
「いちごとかね」
ってマスターが言ったわけです。
で、
いちご??
アイスにいちごって変わってる???
ってみんなが頭の中にハテナマークが浮かべながら、でも誰もそれに突っ込むこともなく、なんとなくシーンとしてたら、
「いちごってそんなに変わってないね」
と自嘲気味にマスターが自分の発言に自ら突っ込んだ途端、そこにいた全員が「だよねぇ、いちごって、全然変わってないよねぇ、どんな変なものが出てくるのかと思ったらさぁ 」
と、どっと一斉に笑いが起こったんです。
その時それまで全然知らなかった人達同士が何かその瞬間にひとつになった感じがして、
あぁ、平和ってこういうことだなぁって思いました。
錦織君のようなストイックな楽しみ方を求める一方で、同時にこういった自然と醸し出される静かな幸せ感も求めてる訳です。
求めつつ求め過ぎず、そして楽しむ。 楽しめない感じも楽しむ。
ギリギリなところで。
余裕だとつまらない。